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イッセイエッセイ

1202号 新聞、ラジオ、テレビあれこれ

2017年01月22日(日)

 本日(2017.1.8)の読売新聞の読書欄(本 よみうり堂)に、外山滋比古さん(御年93歳、200万部突破のベストセラー「思考の整理学」(筑摩書房)などの著者)が「著者来店」している。
 最近、「新聞大学」(扶桑社)を出版し、中高年に向けて自学自習のススメを書くことになったとのことだ。
 この老先生は、朝昼夕で計2時間ほど新聞を読む。はじめ見出しだけに目を通す、分からなくても面白くなくても、全てのページをめくり記事の内容を推測していく。慣れてきたら本文に取り掛かる。二つの新聞を読み比べるようになったら「大学院レベル」だという。自作の俳句の投稿や株を買ったつもりで株式欄をチェックする「模擬投資」という応用編も本書の中に書いてあるようだ。昨年は百歳以上の高齢者が全国で6万5000人を超え、高齢化社会が加速しており、「健康寿命を延ばす方法を一人ひとりが考えなくては」とインタビューに応えている。
 これを読みながら、ラジオの英語番組(Friends around the world)を聞いていたのだが、そのとき祖母が日本人だという米国人のジェロさんという演歌歌手がゲストで出演し、この番組担当のクミコ・コノエさんと対談していて、美空ひばりの「越後獅子(えちごじし)の唄」という昔の歌を流暢な日本語で歌いはじめた。
  ・・・風ニ吹カレテ 逆立チスレバ 山ガ見エマス 故郷ノ
  私シャミナシ児 街道グラシ 流レ流レノ 越後獅子
 この歌は、鞍馬天狗などの時代劇の場面を唄ったものだが、おそらく戦争孤児の時代を反映しているところがあるかもしれない。
 そのうちに2時半から「ハングル講座」が始まる。ついでに聴いてみると韓国では写真撮影のときにイチ、ニ、サン(実際はハングルで)キムチーというと、教えている。これを聞いていて福井県だったら、越前ガニーとか越ヒカリーが口元の姿から見てよいのではないかと想像してみた。
 最近NHKのETVの朝の番組(日曜日)に各県のキャラが出ているらしいのだが、その代表としてレギュラーで出演しているキャラクターが「ホヤノン」嬢なのである、と年末の忘年会の席で教えられた。それにしても、福井方言は何んとハングルとイントネーションが似ていることか。これが全くの偶然現象とは到底思えないのである。
 新聞の面白い記事はもちろん、NHKのラジオ・TVの放送は、いわば日本の宝であるから、しっかりとアナウンサーを養成し、タレント頼りにならぬようにして、子供から大人、高齢者の生涯学習と教養のためにもいい加減な方向にならないよう奮闘をねがいたいものだ。

(2017.1.8 記)