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イッセイエッセイ

1252号 箇、个、ヶ

2017年07月22日(土)

 中国語では、日本語と同じように、物を数える時には「数量詞」というものを必ず前に用い、物によって異なる単語を使う。しかし中国語では代表的で一般的な前置詞は个である。日本語ではリンゴ1ヶのように、語順を中国語とは逆にして用いるのが普通である。
 この个は、戦後の中国における簡体字化の運動によって生じたのかと思いきや、意外なことに起源ははるか戦国時代の「春秋左氏伝」にも見られるというから古いのである。「个」がなぜ「個」を表すかだが、「個」の異.体字である「箇」のかんむり部分の「竹」が半分になって出来たようだ。日本語で一番簡単な「ヶ」の字は、この「个」の筆記体を誤読したらしく、貿易品の箱書きなどに筆による「个」が記されていたのであろうという。<「遊遊漢字学」阿辻哲次(漢字学者)、日経新聞2017.7.2(日)──個数を表す「ヶ」とは何か──から>

(2017.7.3 記)