【トピックス】

この文章は、月刊BOSS2005年10月号(褐o営塾発行)に、
新・経営人国記〜おらが国の成功者〜
と題して掲載された知事のインタビューです。

 

「親切で思いやりのある県民性。そして、さまざまな歴史的な人物を輩出してきた県でもある。そうした潜在力を引き出していくのが私の仕事ではないでしょうか」
こう語るのは福井県知事の西川一誠氏(60)。
この夏、福井藩士、由利公正(三岡八郎)が明治政府発足時に起草した「五箇条の御誓文」の草稿を、オークションで福井県が入手した。このとき奔走したのが西川氏だ。
「ああいったものは美術品と違って国の機関や宮内庁に入ると二度と出てくることはありません」
西川氏が生まれたのは丹生郡朝日町(現越前町)。
「白山信仰で知られる泰澄大師が出たのがこのあたりで、織田信長の一族発祥の地は隣の織田町です」
大学は京都大学。その後自治省に入省、福井県には副知事として赴任している。
「自治省は特定の業界の仕事ではなく、幅広く地域全体の仕事ができるという点と直接現地で仕事ができるということから選びました。私が福井県に副知事として赴任したときにはナホトカ号の重油流失事件などがありました」
知事に就任したのは2003年4月。
「立候補したのは福井県を発展させたいという思いからです。そこで02年末には副知事を退職し、"福井元気主義"というスローガンを掲げ、政治活動を始めました。役所の仕事というのはどうしてものんびりとしてスピードがなく、住民に見えにくい部分があったりするのでそうしたところを解決しようと思いました。中央に先駆けマニュフェストなどもつくりました。雇用面では日本一失業率が低く、高校生の就業率が高く、安全面では刑法犯の認知件数が日本一減少しています。いろいろな面で効果が出ているのではないでしょうか」
昨年、福井県は水害に見舞われたが、2億円が当たった宝くじが送られるなど、善意に救われてきた。こうした善意もまた、親切な福井県民の陰徳なのかもしれない。
しかし、新幹線をはじめ高速道路など交通基盤はまだまだ不十分。これをいかに整備するかが今後の課題だという。