福井県立丹生高等学校同窓会発行の「会報 丹生ヶ丘」に知事の寄稿文が掲載されました。

これからの高校教育について

福井県知事 西川 一誠

 丹生高等学校同窓会の皆様には、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 今年四月から、知事として二期目の福井県政を担当させていただいております。

 今回のマニフェスト「福井新元気宣言」では、教育・文化、子育て・福祉、安全・安心など生活に関わる施策を第一に掲げ、県民の皆さんに「暮らしやすさ」をより実感していただけるように努めてまいります。
 特に、教育の振興につきましては、「教育・文化ふくい創造会議」を八月に設置し、本県の実情に合った独自の教育改革について、さまざまなテーマで活発な議論をいただいています。

  さて、会議で学校教育のあり方について議論をするうちに、いつしか丹生ヶ丘の地で過ごした高校時代を思い出します。
 例えば、ある先生は、いつも教科書のほかに、ぶ厚い参考書のような資料を持っておられました。きっと、そこには、われわれへの教え方や関連する話題、これまでの生徒からの質問などが書き込まれているに違いないと、勝手に思っていました。
 また、物理や化学、生物などは、その原理の背景を科学的に理解しないまま、ただ暗記していたと、後年、自分の子どものテキストを眺めて思い返したりしました。
 学校で教わったことは、その時にはどれも新しいことばかりで、「これは何のためのものなのか」と、いつも不安に思っていました。しかし、すべての課程を終えて、振り返ってみると「あの時に学校で教わったことは、実は、こういうことだったのだ」と納得しました。

 このようなことを思い起こしながら、この創造会議で楽しく議論しています。まずは、わかりやすく楽しい授業を行うための指導力向上のための方策や、子どもたちが特に苦手にしている理科や数学の授業法の改善について意見をいただいたところです。これらを基に、本県として早急に取り組むべき具体策をまとめ、可能なものから速やかに実施していきます。

 さて、わが母校・丹生高校ですが、「知・徳・体 調和のとれた活力ある人間の育成」という教育目標にたがわず、勉強にも部活動にも熱心にがんばっているようです。
 特に、インターハイで二年連続準優勝に輝いた女子ホッケー部や、藤島高校とともに本県代表合同オーケストラとして全国高等学校総合文化祭に出演したオーケストラ部などの活躍を耳にしますと、卒業生として、とてもうれしく思います。
 また、現在進めている中高一貫教育では、連携校である朝日中学校の三年に連携クラスを設置し、英語や数学について高校の授業を一部先取りした学習をすると聞いています。
 後輩の皆さんには、このような新しい取組みを、これまで多くの先輩方が築き上げてきた伝統とうまく重ね合わせ、丹生高校が、地域の方々から、これまで以上に愛される学校となるよう期待しています。

  結びに、丹生高等学校同窓生の皆様のご健康とますますのご活躍をお祈りします。

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