平成20年2月3日(日)、国際交流会館で行われたシンポジウム「総決算 継体大王の謎に挑む」に出席し、お祝いのことばを述べました。

 本日ここに、シンポジウム「総決算 継体大王の謎に挑む」が、越の国ルネッサンス実行委員会主催のもとに開催されることを、心からお慶び申し上げます。

 さて、福井県の歴史や文化を紐解いて見ますと、中世には永平寺を開いた道元禅師、江戸時代には解体新書を著した杉田玄白、幕末には五箇条の御誓文を草稿した由利公正や「啓発録」で知られる橋本左内、明治・大正期には近代美術の先駆者である岡倉天心など、我が国の歴史において、多くの功績を残した先人たちが多数存在します。

 これらは、全国に誇るべき歴史と文化が福井県において育まれていることを示す重要な証拠ですが、その価値が県外の人々だけでなく、県民の皆様にも知られていないことが多く、福井人としてのプライドにつながっていないのではないかと考えています。

 このため、県では、県民の皆様が福井県の先人たちの功績を見つめ直し、ふるさとふくいに対する自信と誇りを高めるきっかけとするため、人物や出来事の周年にあわせた記念事業を実施しているところです。

 特に、継体大王は、福井を本拠とし、後に日本のトップリーダーに昇りつめ、古代国家の形成に大きな役割を果たすなど、日本史の表舞台に登場した最初の福井の方です。そこで、継体大王が即位して1500周年にあたる昨年、江守会長をトップとする継体大王即位1500周年記念事業実行委員会を中心に、発信・交流・継承をテーマとして記念事業に取り組んだところです。

 越の国ルネッサンス実行委員会の皆様をはじめ、多くの県民の皆様、また、マスコミの方々に御協力いただき、昨年2007年が継体大王年とも言うべき、本当に素晴らしい盛り上がりを見せた1年となりました。関係各位に改めて感謝申し上げます。

 さて、私は、日本全体が元気になるためには地域が活性化することが重要と考えますが、そのためには住民の皆様がふるさとの歴史に学び、認識を深め、地域の文化力を高めていくことが大事です。

 継体大王の記念活動に関しても、1年限りの行事的なものにすることなく、在位されていた25年間にわたり継続していくことが大切です。

 県としては、4年後の大王の筒城宮(つつきのみや)への遷都をはじめ、それぞれ節目ごとの1500周年記念の年に向けて、県民の皆様とともに取り組んでいきたいと考えています。

 今後は、未解明の多い古代史を解き明かすため、越の国大首長墳の発掘調査の準備を進めるとともに、記念活動の県内市町への拡大や、特に子どもたちによる県内外のゆかりの地との広域的な連携を図りたいと考えます。

 また、これからは、歴史分野の研究を更に広め、深めていくことが重要です。日本と近隣諸国との関係と資料の開拓、考古学からの新しい学問的アプローチ、さらには産業・土木の関係について、今後専門の方々と一緒に研究を深めていきたいと考えています。このことは、観光や歴史を活かしたまちづくりにもつながると思います。

 皆様におかれましては、昨年の成果を踏まえ、今後さらに充実した活動につなげていくことを期待しています。

 最後に開催にあたりまして、多大なご尽力をいただきました関係各位に心から感謝を申し上げまして、ご挨拶といたします。

バックナンバーを見る